2020年東京オリンピック(五輪)パラリンピック組織委員会は7日、東京・江東区に建設中の体操、新体操などの会場となる「有明体操競技場」の木造アーチのリフトアップ工程を報道陣に公開した。幅約70メートル、約200トンの重さの木造アーチを、地上30メートルの位置まで油圧ジャッキを使って引き上げた。アーチは5セクションに分けられ、順次引き上げている。

アーチから観客席に至るまで木材を使用し、アーチには長野県産のカラマツなどが使われている。総量2300立方メートルの木材は、すべて国産でまかなわれている。清水建設の永田正道有明体操場建設所長は「圧縮力の強い木の特性を生かしたアーチの設計になっている。国内の同様の建築物のなかで最大の木材使用量となっています」と説明した。

17年11月に着工し、現在順調に工程が進み約50%の段階にあるという。約1万2000人収容で、完成は19年10月末を予定している。