B1新潟アルビレックスBBは今日23日と24日の第11節、ライジングゼファー福岡とアウェーの久留米アリーナで対戦する。リーグ得点ランキングでトップを走るCダバンテ・ガードナー(27)がチームを再び連勝の軌道に乗せる。新潟は前節秋田ノーザンハピネッツ戦2戦目で敗れ、連勝が6で止まった。自身も秋田戦1戦目で15得点に抑えられるなど、相手の警戒レベルの高さを感じた。ただ動揺はない。福岡戦は連敗阻止と、再び勝ち続けるための重要な一戦となる。

「いつも通りにやるだけ」。ガードナーは自然体で福岡戦に臨む。1試合平均26・9得点で、現在リーグの得点ランキング1位。昨季の得点王は開幕から期待通りの破壊力を見せている。ただ、「得点は意識しない。誰が取っても勝てばいい」。フォアザチームに徹することで、現在中地区首位のチームを支えてきた。福岡戦もそれを貫く。

前節秋田戦で連勝が6で止まった。庄司和広監督(44)は「連敗しないことが大事。連勝の間、自分たちの中で緩みがあったかもしれない。やるべきことに徹底しなければ」と福岡戦を重視する。ガードナーは「秋田戦の敗北は自分たちの問題。まずボックスアウトをきっちりやって、相手にリバウンドを取らせない」。それを実践するため、「チームで戦う」と言う。

どのチームもガードナーを全力で抑えにくる。秋田はリング下でボールを持つと2、3人がかりで囲みにきた。その影響で1戦目は今季自己最少の15得点に終わった。福岡も211センチのCデクスター・ピットマン(30)、216センチのCベンジャミン・ローソン(23)を軸に封じにくることが予想される。

ただ、「囲まれたときは、空いている味方を探す」。秋田戦では5アシストをマーク。自分が取れなくても、チームメートの得点につなげた。厳しいマークにあっても冷静だ。

ここまで1試合平均35分間の出場と長時間コートに立ってきた。疲労回復のために、両足に装着する加圧式のリカバリー器具を購入。遠征にも持ち込んでいる。「思った以上に疲れが取れる」。精神、肉体の両面で充実した大黒柱を中心に、新潟が再び白星を連ねる。【斎藤慎一郎】