秋田ノーザンハピネッツ(東地区)が今季2度目の3連勝に沸いた。シーホース三河との第2戦は前半を3点リードで折り返し、第3クオーター(Q)は25-8と圧倒。81-61の大差で快勝した。大卒1年目のルーキー保岡龍斗(23)が6本の3ポイント(P)を決めるなど、キャリアハイの23得点を挙げてMVPに輝いた。

20点リードで始まった第4Qは、淡々と時間を進めるだけだった。前日23日は残り32秒まで同点の激闘から一転、今季最多タイの点差で快勝。MVPの保岡は同Q残り4分49秒からこの日6本目、75-57とダメ押し3Pを沈め、アシストの中山拓哉(24)と空中で体をぶつけ合った。

すべての3Pが効果的だった。保岡は「自分の持ち味はシュート」と主導権が欲しい第1Qに2本、第2Qは33-33から勝ち越し弾。試合を決めた第3Qも2本でリードを広げ、全Qで3Pを成功させた。両軍日本人トップの23得点。これまで1試合平均は2・5点、同最高で8点だったが、1日でB1通算得点(68)の3分の1を荒稼ぎした。

所属3季目だが、過去2季は在学中の特別強化指定でプレーしており、初めて開幕からシーズンを迎えた。関東2部の江戸川大出身と知名度はないが、シューターの才能が光る。ペップ・ヘッドコーチ(49)は三河が外国人へのDFを厚くすると想定し、フリーになる外から攻撃を指示。「重要な場面でしっかりヤスが決めてくれた」と満足し、最近6戦で4勝目に「リーグのサプライズに近づいている」と目を細めた。

リーグ戦は1週休みで、来週末は天皇杯の2次ラウンドがスタート。初戦のB1滋賀に勝てば、今度は相手の地元で三河と「再戦」だ。MVPインタビューで保岡は「来週は愛知で2連勝してきます」と声高らかに、ファイナルラウンド(8強)進出を約束した。【中島正好】