バスケットボールのスペイン2部リーグ、TAUカステリョの木下勲(24)が20日、ツイッターを更新し、11日付のスペイン紙アスで21歳の女性に性的関係を強要し逮捕されたと報じられた件について「一切の制裁も受けておらず、通常通り引き続き活動を行っております。(中略)無実が証明されることを信じて見守っていただければ幸いです」と現状を説明した。

アスによると、木下は女性からの告発を受けて地元警察に逮捕された後、保釈金を支払い、裁判官を前に毎月1日と15日に裁判所に出廷することを誓い、保釈されたと報じられていた。

木下は「この度は、プライベートな件で報道されたことにつき、お騒がせしまして、大変申し訳ありません」と謝罪した。その上で「この件に関しては出頭要請に応じ、調書を取ったのち直ちに釈放されました。警察が踏み込んできて私に手錠をかけた、といったことではありませんし、釈放の際の保釈金もありません」とアスの報道の一部を否定した。

クラブは公式サイトで、訴状が出されたことは認めた上で「木下選手には、いかなる懲戒処分も下しておらず、推定無罪と尊重しています」などと声明を発表していた。木下はそれを受けて「チームの公式声明文からもありましたようにチームは事実を知っており、私を信用をしてくれて全力で擁護してくれています。なので一切の制裁を受けておらず、通常どおり引き続き活動を行っております」と報告。その言葉どおり、木下は18日に行われ、56-70で敗れたカラミンブレ・バリャドリード戦のメンバーに入っている。

木下はツイートの最後に「応援してくれている方々にご心配をかけることとなり、本当に残念な気持ちでいっぱいです」と、ファンに改めて謝罪した。

木下は13年1月にNBL合同トライアウトに参加し、NBL和歌山トライアンズと契約。日本のトップリーグとして初の現役大学生選手となった。翌14年に渡米し、トライアウトを受け続け、米独立リーグABAのバーミンガム・ブリッツに入団。15年には単身、スペインに渡り5部ELベンドレイ、16年に4部CBサンセリュウムでプレー。17年にBリーグ東京サンレーヴス加入も2カ月で退団し、スペイン5部CBベニカルロに加入し、7月に活躍を認められ、TAUカステリョに加入。関係者によると、3年の長期契約を結んでいる。