4年ぶりに現役復帰した高橋大輔(32=関大KFSC)が5大会ぶりの出場で88・52点を記録し、2位となった。

7月に現役復帰を表明し、予選会となった近畿、西日本選手権を突破。全日本選手権でのフリー最終組入りを目標に掲げ、突き進む過程は「今考えるとあっという間だった」と振り返る。

5カ月間には新しい刺激も多く受けた。11月のグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯では、同杯が40回記念大会だったことを記念し「レジェンド・オン・アイス」に現役選手で唯一選ばれた。アイスショー前には世界トップレベルの選手が演技する姿を、スタンドから見た。中でも宇野昌磨に次ぐ2位に入った、31歳ボロノフ(ロシア)の姿に目を引かれたという。

「ボロノフ選手は31歳で、歳も1つしか変わらない。4回転も決めているし、このままじゃダメだと思いました」

夏には左足内転筋肉離れに見舞われ、4シーズンの間、競技者としてスケートから離れた反動は大きかった。それでも11月の西日本選手権後は、フリーで組み込む可能性がある4回転トーループも練習を積んできた。大会前には「今、自分の体にどれがあっているかを常に考えながら練習してきた。4年前に跳んでいた4回転よりうまくなっている」と成長への意欲は尽きない。フリーは24日。全てを出し尽くす準備はできている。