国内トップリーグ通算1万得点に残り8点に迫っていたレバンガ北海道の折茂武彦(48)は、シーホース三河戦での大台クリアは果たせなかった。敵地をチームカラー緑色に染めた観客の前で奮闘したが、2得点にとどまった。チームも77-84で競り負けた。年明け初戦での大記録達成はならなかったが、今日5日の三河戦で大台への残る6点と、チーム2試合ぶりとなる白星をつかむ。

ブザーが鳴り、折茂はうなだれた。第2Q途中にはファウルで得たフリースローをきっちり2本沈めたが、この日はその2点止まり。「今日はスペースが消されていて、点を取る機会が少なかった」。通算1万得点へのカウントダウンは「6」。ただそれ以上に「1万点よりチームの勝利が1番」と話していた新年開幕戦を落としたことを悔しがった。

昨年6月に母を亡くした。今季に向けた会見で「母にチャンピオンシップを見てもらうための戦い。1万点も必ず達成したい」と話していた。開幕直前の9月6日には北海道胆振東部地震が発生。07年にレラカムイ北海道に移籍し、11年にリーグを除名された際はファンの熱意に応える形で新運営会社の社長に就任した男は「北海道の方々に支えられているチーム。バスケを通じて元気や勇気を届ける責任がある」と強い覚悟で臨んだシーズンだった。

今季は過去25年のシーズンでも経験したことのない不調を味わった。12月に入るまでは1試合平均3・5得点。「コンディショニングはいいが、結果が出せない」。折茂の不振と同様にチームも低迷。チャンピオンシップ進出どころか、降格も現実味を帯びる中での前監督の退任。責任を感じていた。

それでも旧知の内海知秀監督(60)の就任以降、復調してきた。年末の直近3試合で平均15・6得点と爆発したが、この日は厳しいマークもあり大記録達成を前に足踏みした。「(1万点について)刻んでいるわけではないですが、明日は役割を出して、勝って達成できるようにしたい」。今日5日、白星で記録を飾りたい。【浅水友輝】