昨季ボルダリングワールドカップ(W杯)年間女王の野中生萌(みほう、21=XFLAG)が、B組1位で27日の準決勝に駒を進めた。
持ち味の力強い登りで1課題目から一撃(1度目のトライで完登)し、全5課題のうち4課題で完登。まだ手にしていない日本国内のタイトル獲得に向けて弾みをつけた。準決勝に20人が進出し、同日の決勝には6人が進む。
野中は初優勝に向けて勢いをつけた。全出場者のうち1人のみが完登した4課題目、野中もトップホールド(突起物)に手をかけるも滑り落ちて惜しくも断念。5課題目で気持ちを切り替えて1手1手を慎重に登って一撃し、勢いのままに締めくくった。完登した4課題のうち3課題で一撃し、B組トップで通過した。
年間女王として迎える今季。「さっき言われるまで忘れていたくらい。気負うことなく今年が楽しみになるスタートでした」と笑った。所属先も新しくXFLAGとなって独り立ちし、自分の「色」を出す。新しいロゴ入りのユニホームを着て、フレッシュな気持ちで臨んだ今大会。「一番好きな色」の紫で髪のカラーを施し、ネイルも紫で気合を入れた。
昨季ボルダリングW杯全7戦で表彰台に立ち、世界を舞台に戦う。同じ21歳、テニスの大坂なおみにも刺激を受け、「堂々としている感じとか、純粋に試合を楽しんでいるように見えますし、本当にプロ意識がすごい」。まずは日本のタイトル獲得に向け「今年の世界選手権も、五輪も日本。日本で勝つことは重要」と言葉に力を込めた。【戸田月菜】
◆ボルダリング・ジャパンカップ 高さ5メートル以下の壁に設置された複数の課題を、制限時間内に登れた数を競うボルダリング種目の日本一を決める大会。日本代表の選考も兼ねる。05年から開催され、14度目の開催。過去最多優勝は野口の11度。完登数、「ゾーン」と呼ばれるホールドの獲得数の多い選手の順に順位を決定する。


