F組3位の日本が、ワールドカップ(W杯)出場をかけたアジア2次予選、同組2位のイランに勝利し、7連勝で7勝4敗とし、W杯出場に大きく前進した。フィリピン、ヨルダンの結果次第では自力では21年ぶりのW杯出場が決まる。日本人2人目のNBA選手となった渡辺雄太(24=グリズリーズ)、米ゴンザガ大の八村塁(21)が不在のなか、Bリーグ組が相手に1度もリードを渡すことなく勝ちきり、強さを証明した。

第1クオーター(Q)、出だしから比江島慎(28=栃木)が好調なシュートタッチを見せ、3点シュート2本を含むシュートを全て決めて12得点。35-28でイランを引き離す。

第2Q残り4分8秒、ファジーカスが相手ゴール下でディフェンスリバウンドを取り、馬場雄大(23=A東京)へ素早くロングアシスト。馬場は得意の右手でダンクシュートを沈め、大きくガッツポーズ。日本の流れを作る。前半はオフェンスリバウンドでイランの12本に対し日本は2本のみにと圧倒されるも、イランの38%と低いシュート決定率にも助けられる。55-45とリードを広げる。

第3Q、入りでファウルも重なり流れがつかみきれない中でも10点差をキープ。残り2秒で比江島が相手ファウルを巧みに誘い、フリースローも2本きっちりと沈め、78-67とする。

第4Q、竹内譲次(34=A東京)が激しい攻守両面で大きく貢献。ディフェンスでは体をぶつけ、外からのシュートも決めた。日本は4人が2桁得点を決めて勝利した。

比江島は笑顔で「今日は気持ちよくシュートが入ったので、点を取るって強い気持ちを持って臨んだので良かったです」。竹内譲も「大貴、比江島、雄大が相手のエースを抑えてくれたからこそ走れた。チームに作ってもらった速攻だった」と振り返った。