F組3位の日本が、同組2位のイランに勝利し、W杯出場に大きく前進した。22日(日本時間23日未明)のE組5位のヨルダンが同組3位中国に敗れた場合、日本のW杯出場が決定する。自力でW杯に出場できれば、21年ぶりの快挙。日本人2人目のNBA選手となった渡辺雄太(24=グリズリーズ)、米ゴンザガ大の八村塁(21)が不在のなかで、相手に一度もリードを渡すことなく勝ちきった。

Bリーグ組のメンバー構成となったイラン戦、比江島慎(28=栃木)は序盤から好調なシュートタッチを見せ、この試合では24得点4リバウンド4アシスト。「今日は気持ちよくシュートが入ったので、点を取るって強い気持ちを持って臨んだので良い結果になって良かった」と笑顔もこぼれた。

イランとの前回18年9月の対戦では、渡辺、八村が攻守で大きく貢献しての勝利だったこともあり、今回Bリーグ組で勝てた意味は大きい。「僕ら自身も自信を持ってプレーできてますし、このアウェーの中イランを相手に勝利できるっていることが本当に強くなった証だと思います」。要所で2本の速攻を決めた竹内譲次(34=A東京)は「(田中)大貴、比江島、(馬場)雄大が相手のエースを抑えてくれたからこそ走れた。チームに作ってもらった速攻だった」とチームメートへの感謝も口にした。

 

◆日本のW杯出場条件 イランに勝ったため、E組5位のヨルダンが22日(日本時間23日未明)の中国戦に敗れた時点でW杯出場が決まる。「各組4位のうち上位」の条件を満たすためにE組5位のヨルダン(中国は開催国のため出場が決定している)の勝敗と比較。日本はイラン戦を終えて1戦を残し7勝4敗、ヨルダンは2戦を残して現在5勝5敗。ヨルダンが勝った場合でも、日本は24日のカタール戦で勝利すれば確実となる。