男子はレギュラーシーズン1位の大崎電気がトヨタ車体(同3位)に23-27で敗れ、4連覇を逃し、準優勝に終わった。

今季限りで所属の大崎電気を退団し、日体大に再入学するため、最後の試合となった宮崎大輔(37)は無得点に終わり、有終の美を飾ることはできなかった。

ベンチスタートの宮崎だったが、前半途中でコートに入ると満員の会場が大歓声に包まれた。主に攻撃時にコートに入る宮崎は、ベテランらしく指示を出し、周りを落ち着かせながらパスを回した。それでもトヨタ車体の強力な守備陣形を崩すことができず、劣勢が続いた。25分、27分と自らシュートを放つも相手に阻まれ得点を奪うことができず、11-17で前半を折り返した。

後半に入り、大崎電気は徐々に点差を縮め、終盤2点差まで詰め寄ったが、最後はトヨタ車体の固い守備に得点を奪えず、力尽きた。後半宮崎は出場しなかった。

ハンドボールの第一人者として日本を引っ張ってきた宮崎は09年にスペインでプレーした時期を除き、03年から大崎電気に所属。日本代表としても01年から長きにわたりプレーしてきた。今年1月の世界選手権にも出場した宮崎。今後は日体大で大学の試合に出場しながら、20年東京五輪(オリンピック)出場を目指す。