ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(24=ANA)がフリー206・10点を記録し、合計300・97点の大台超えを果たしたが2位だった。SP首位で2連覇したネーサン・チェン、3位のビンセント・ゾウ(ともに米国)と出席した記者会見での羽生の主な一問一答は以下の通り。

-大会を終えての感想

羽生 日本開催ということで、本当に見に来てくださった方々にもたくさん背中を押していただきましたし、たくさんのスタッフがいてシーズンで一番大きな大会が成り立つと感じました。結果は2位で悔しい思いがあるけれど、その中でここにいる2人の選手と戦いあえたこと、その上で「さらに強くなりたい」と思わせていただけたことに感謝しています。これからもリスペクトしてやまない2人のスケーターに近づいて、進化して追いつけるようになりたいと思いました。

-SP後に「自信をもって王者らしく」と言っていた。そうなれたか。4回転ループ成功について

羽生 実際に自分にすごく集中して、自分の芯を持って練習できていたと思いますし、演技の方でもそういうことを感じて滑ることができました。結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないですが。ループは成功できて良かったですが、振り返ればもっといいジャンプができたと思う。1つ1つクオリティーを上げて、いろいろな面で進化していけたらと思っています。

-3年後の北京五輪について

羽生 僕自身も来シーズンに向けてのプランはまだたっていない。これからどうしていくかっていうのも、足首の状態も考えないといけない。もちろん五輪っていうのは、自分は2回勝つことができましたけれど、五輪って素晴らしいものだと思っていますし、五輪こそが競技者、フィギュアスケートのスポーツとしての一番の目指すべきゴールだと思っている。それを取ってこそチャンピオンだと言えるんじゃないかなと思っているので。そうですね。う~ん、なんていうかな。誰が北京五輪でチャンピオンになるのかを楽しみにしながら、これから過ごしたい。