Q3最後のアタックができず不完全燃焼の5位、6位に終わったレッドブル・ホンダ勢だが、5位のマックス・フェルスタッペンはアタック直前の渋滞の中でどうすることもできなかったと振り返った。

「僕は残りコーナー2つの時点で紳士協定に従って前走車を抜かないで走っていたセブ(セバスチャン・フェッテル)に抜かれて最終コーナーの手前でダニエル(・リカルド)に抜かれ、エンジニアからは『急げ』と言われたけどどこに行けば良いんだ!?っていう状態だった。セブやルノー勢の後ろでアタックラップをスタートすることもできたけど、乱流の影響を避けるためにはギャップが少なくとも4、5秒は必要だから、いずれにしてもアタックラップはダメになっていたはずだよ。とにかく(ルイス・ハミルトンを先頭とした)アウトラップが遅すぎた。3位が争えたはずなのに残念だよ」

一方のピエール・ガスリーは、マシン自体の仕上がりがまだ自分のドライビングスタイルに合っておらず、最後のアタックができていてもフェルスタッペンとの0・841秒のタイム差を逆転することはできなかっただろうと語った。

「予選6位は今の僕らにやれる最大限だし、今週末の予選の目標だったから満足だよ。最後は3秒差でアタックに間に合わなかったけど、順位は変わらなかっただろう。マシンはバーレーンの時とそんなに変わっていなくて、リアが不安定でトリッキーなんだ。マシンの仕上がりにも自分のドライビングにもまだ満足はできていないけど、前方からレースをスタートできることが重要だ」

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは前戦バーレーンGPで直面したグリップ不足の問題が解決できており、Q3最後のアタックができていれば3番グリッドが獲れたというフェルスタッペンの主張にも同意した。

「クルマは前回のバーレーンの時のような状況ではなくマシンバランスが改善されているというコメントですし、タイム的にもまだまだ差があるとは言え現状の実力レベルのところにはいるかなというところです。いろんなところが改善されたと感じています」

ただし車体とパワーユニットのトータルパッケージとして、まだトップを争うレベルでないこともまた同時に明らかになった。その点も田辺テクニカルディレクターは認める。

「マシンパッケージとしての差がここのサーキットではこういうかたちで出たということです。パッケージの半分というかマシンを前に推し進める力はパワーユニットですし、それを路面に押さえ付けて伝えるのは車体ですから、どちらも足りていないのか、どちらかが大きく足りていないのかまでは申し上げませが、我々自身としては(パワーユニット性能が)足りていないということは認識していますので、そこは開発を継続して続けます」

なお、予選前のフリー走行3回目で大クラッシュを喫して予選欠場となったトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、モノコックを交換すると同時にパワーユニットも「外観上は問題なかったがギアボックスや排気管が壊れるなど大きな(エネルギーの)入力があったことから交換することに決めました」(田辺テクニカルディレクター)。前日のダニール・クビアトに続きトロロッソは2台立て続けに今季2基目のパワーユニットを投入することになってしまった。アルボンは規定に従い14日の決勝はピットレーンからのスタートとなる。(米家峰起通信員)