世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、ツアー初戦3連敗を逃れた。

同58位のテーラー・フリッツ(米国)に7-5、6-2で勝ち、3月のBNPパリバ・オープン以来3大会ぶりに初戦を勝ち上がった。

錦織は、今季開幕戦で1月のブリスベン国際で約3年ぶりにツアー12度目の優勝を飾り、続く全豪でも8強入り。昨年9月の全米から、今年2月のロッテルダムの大会まで、9大会連続でベスト8の好成績を残していた。

しかし、2月のドバイ選手権2回戦で敗れると、突然のように失速。ドバイから先週のモンテカルロまで4大会で2勝4敗というスランプに落ち込んだ。特に先週のモンテカルロは、昨年準優勝で、自身今季クレーの開幕戦だっただけに「こういう流れの時はある。毎試合しっかり自分のテニスを心掛ければチャンスはいつか来る」と自らを奮い立たせていた。

もしツアー本戦で初戦3連敗を喫していたら、10年6月のエアゴン選手権、エアゴン国際、ウィンブルドンと3連敗を喫して以来約9年ぶりの悪夢だった。