世界ランキング1位で第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)が、同73位のサラ・ソリベストルモ(スペイン)を7-6、3-6、6-0で下し、3回戦に駒を進めた。

相手のソリベストルモとは、17年ウィンブルドン1回戦で対戦。ストレート勝ちを収め、この勝利で4大大会本戦ですべての勝利を挙げた縁起のいい相手だった。この日も、得意の強打で粘る相手を封じ込めた。

4月28日に閉幕した今季自身初のクレー大会、ポルシェ・グランプリ(シュツットガルト)では、クレーの大会では初めてベスト4に進出した。左腹筋を痛めて準決勝を戦わずに棄権したが「クレーの戦い方が少しずつ分かってきた」。

26日に開幕するクレー最高峰の全仏では、4大大会3連覇がかかる。苦手と思われているクレーだが、世界の女王は多くの経験を積み始めた。「いろいろ学んでいるところ」。

18年全米、今年の全豪ともに大坂の優勝を予想した人は少なく、今年の全仏も同様だ。だが、いったん勢いに乗れば誰にも止められないのが大坂だ。全仏を見据え、ここからエンジンをかけていく。