5月10日、F1第5戦スペインGPのフリー走行が行なわれ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがトップタイムを記録した。僚友ルイス・ハミルトンも0.049秒差で続き、フェラーリ勢は0.301秒差を付けられてシャルル・ルクレールが3位、セバスチャン・フェッテルが4位。レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンの5位が最上位で0.751秒差を付けられた。

ヨーロッパラウンドの開幕となるスペインGPは、開幕前テストで走り込んでおりデータが豊富にあるバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで行なわれる。このタイミングでほぼ全てのチームがマシンに新型パーツを持ち込んでおり、まずはその確認作業に追われた。

「新パーツを投入してパフォーマンスをもたらしてくれるかどうかを試すのはいつだって興味深いものだけど、今日のクルマはとても良いフィーリングだった。(苦戦した)冬のテストとは大違いで、マシンバランスも良い。冬からここまで、僕らが正しい方向に向かって進んできたことの証だよ」

ホンダは前戦アゼルバイジャンGPで信頼性を向上させたスペック2パワーユニットを投入したが、今回フリー走行ではスペック2を温存するため開幕3戦で使用していたスペック1を再使用。ただしフェルスタッペン車にはフリー走行1回目でオイル漏れの症状が出てしまったため、明日の予定を前倒ししてスペック2へ交換を行なっている。土曜・日曜は4台ともにスペック2を使用する予定だという。(米家峰起通信員)