フィギュアスケート女子で4大陸選手権3位の三原舞依(19)が、憧れの浅田真央さんを指導した名振付師と新シーズンに飛躍する。11日は、兵庫・甲子園球場で行われたプロ野球「阪神-中日」戦前の「ファーストピッチセレモニー」を、同門の坂本花織(19=いずれもシスメックス)とともに務めた。

投球後、オフの準備の進捗(しんちょく)状況に言及した。ショートプログラム(SP)は、すでにデービッド・ウィルソン氏の振り付けで完成し、フリーは6月にカナダで仕上げる予定。担当するのは浅田真央さんら、名スケーターの振付師で知られるローリー・ニコル氏で、初めてのタッグとなる。

浅田さんに憧れる三原は「『OK』って言っていただけると思わなかった。すごくうれしいというのと、驚いています。こういう機会をいただいたので、成長して次の(22年北京)オリンピックにつなげたい。覚悟を決めて、新しいものを引き出していきたい」と目を輝かせた。

「ファーストピッチセレモニー」では、マウンド横で坂本とともに、2回転ジャンプを披露。投球はショートバウンドながら捕手に届かせた。

観衆からの大きな拍手に包まれ「初めて甲子園の土を踏ませてもらって、すごく緊張したけれど、すごくいい経験をさせてもらいました」と笑顔を見せた。