指揮官の熱いゲキとハードな肉体強化で五輪レースを戦い抜く。バドミントン日本代表合宿の2日目が5日、富山県高岡市・竹平記念体育館で行われ、男女26名が参加した。前日4日に続き、合宿は午前中のみ一般公開。世界で戦う代表選手を一目見ようと、平日にもかかわらず会場には多くの地元民が訪れた。

午前中から朴柱奉監督(54)の「もっと早く! 頑張って!」と大きな声が飛んだ。ウオーミングアップから広い体育館の往復ダッシュを何本も行うなどハードな練習をこなした。約40分のアップを終えると、座り込む選手の姿も。前日の坂道ダッシュ終了後と同じ光景が見られた。

5月のスディルマン杯以来、約1カ月ぶりの代表活動。朴監督は「東京五輪出場をかけたレースで、これから大事な試合がずっと続いていく。12月までで、80%ぐらいが決まる」と厳しい表情で語った。練習中も声を出しながら選手に気合を注入している。

16日からはインドネシアオープン、23日からはヨネックスジャパンオープン(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)、来月には世界選手権(19日開幕、スイス)と格付けの高い大会が続く。選手にとってはハードであり、東京五輪出場へ重要な時期となる。この合宿では、今後の大会に向けたフィジカル強化が目的で、選手たちは走り込みだけでなく、ウエートやコート内でのフィジカル強化もこなす。

7日に高岡での合宿を終え、休む間もなく来週からは東京でゲーム中心の練習を行う。朴監督の熱い思いに選手が応え、日本代表「バードジャパン」が1つになって東京五輪まで突き進む。【松熊洋介】