男子100キロ超級で、16年リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(27=百五銀行)が銀メダルを獲得した。準々決勝ではリオ五輪銅メダルのシルバ(ブラジル)に指導3で勝利し、準決勝では前大会覇者のツシシビリ(ジョージア)と対戦した。

3大会連続出場で、17年大会は初戦敗退。18年大会は「絶対王者」ことリネール(フランス)不在の中、3位にとどまった。今年1月から地元山口県の先輩の大野将平(旭化成)に誘われ、天理大で出稽古し、「正統派スタイル」の柔道を仕込まれたことで一皮むけた。得意の内股と大内刈りを武器に、2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会で3年ぶりに国際大会で優勝するなど復調の兆しを見せていた。

◆原沢久喜(はらさわ・ひさよし)1992年(平4)7月3日、山口県下関市生まれ。6歳で柔道を始める。山口・早鞆高-日大-日本中央競馬会-百五銀行。14、18年全日本選手権優勝。16年リオ五輪銀メダル。右組み。得意技は内股。趣味はドライブ。191センチ、123キロ。