ウィザーズ八村塁(21)がセブンティシクサーズ戦に先発。第3クオーター(Q)までに23分42秒出場し、3点シュート2本を含む8得点3リバウンド、2アシスト、1ブロックを記録した。試合前にはブルックス監督が「決定ではないがおそらくそう(先発に)なるだろう」と、23日(日本時間24日)の開幕戦(VSマーベリックス)での先発を示唆。八村の開幕戦デビューが確実となった。

オープン戦最終戦となるこの日は、今季のチームを支えるビールやスミスら主力とともに先発し、連係やフォーメーションをチェックした。試合前には「ここまで1、2カ月しっかり練習してきた。仕上げの段階。背の高い相手にどうやって戦っていくか確認したい」とチームの主力としての自覚も見えた。序盤からディフェンスを中心にチームの動きに徹してプレーする中、少ないながら個人プレーも光った。第1Q残り8分50秒にはドリブルで中に切り込んだスミスからのパスをフリーで受け、余裕を持って3点シュートを決めた。

これまでは自分でボールを持ち込んでの3点シュートを得意としていたが、W杯でなかなか決まらず苦しんだ。実はその裏でアドキンス・アシスタントコーチと、パスを受けてからの3点シュートを徹底的に練習していた。この日の2本はいずれもこの形で成功。リリースも安定し、開幕にきっちり状態を合わせてきた。

4試合連続の2桁得点とはならなかったが、20分以上のプレー時間をもらい、先発を示唆したブルックス監督の前でしっかり結果を残した。もはや新人の扱いではなく、チームにとって必要な選手となった。23日、NBA八村がついにコートに立ち、新たなステージをスタートさせる。