女子K1(カヤックシングル)で東京五輪代表に決定している矢沢亜季(27=昭和飛行機工業)は、準決勝を6位で通過したものの、決勝では中盤でゲート不通過やゲート接触のペナルティーがあり、162・17の8位に終わった。

13番ゲート通過時に接触し、はじいてしまったことで不通過と判断されたが、今季最終戦を終えた矢沢は、時折笑顔も見せながら、やり切った表情でコースから上がってきた。「準決勝から時間がなく疲れもあった中で、最後まで攻めるこぎができたと思う」と振り返った。先週のNHK杯は決勝に残り、9位。コースの難度が上がり、実力のある選手が増えた今大会でも決勝に進出した。「流れの中でスピードが出るゲートがあって、1つのミスが大きなタイムロスになる。そんな中、2週連続で決勝に残れたのは自信になる」と本番への手応えを感じていた。

長いシーズンを終え、今後は1週間ほどコースで練習した後、沖縄・宮古島で休暇を取る。競技から少し離れるが、トレーニングは欠かさない。「川の競技だけど海も好きなんで、入って体を動かします。そうじゃないとシーズンの始まりが大変なので。リフレッシュしながら楽しみたい」。1年間走り続けた矢沢だが、オフの間も東京五輪に向け、トレーニングを続ける。