20年東京オリンピックのために改修された有明コロシアムで、最初の女王が誕生した。20歳の本玉真唯(島津製作所)が3度目の出場で、17年準優勝の秋田史帆(橋本総業)に4-6、6-1、6-1のフルセットで勝ち、初優勝を飾った。

本玉はジュニア卒業後の18年5月にプロに転向したばかり。ジュニア時代は、15年には4大大会ジュニアと同レベルの世界スーパージュニアを制し、17年全豪オープンジュニアで8強入り。ジュニア世界ランクも最高15位にまでなった。しかし、「ジュニア時代は打ってたら勝てた。プロになったら、倍のスピードで(球が)返ってきた」ことで、すっかり勝てなくなった。

トップへの登竜門と言われるツアー下部大会の国際テニス連盟(ITF)ワールドツアーで、まだ優勝がない。「(プロ転向後は)苦しかった」。その中で、「打つだけでなく、展開をつくったり、やっとテニスの幅が広がった」と、プロ転向後、初のタイトルが、94回の歴史を誇る全日本となった。

現在、世界ランキングは378位と、五輪出場は、まだ遠い先の話だ。しかし、5年後の24年パリ五輪でも、まだ24歳だ。「出たいです。オリンピックなら誰もが知っている。中学の後輩からもオリンピック出ないんですかって聞かれる」。東京五輪の会場からパリへとはばたく。【吉松忠弘】