全日本ジュニア王者の鍵山優真(16=神奈川・星槎国際高横浜)がアクセル0点の危機を乗り越え、77・41点の高得点を記録した。

冒頭に予定していたトリプルアクセル(3回転半)の回転が抜け、規定によりまさかの0点。続いて4回転をSPで跳べないジュニア同様の3回転ループか、4回転トーループかを迷ったというが「全日本は『挑戦がテーマ』。4回転をしっかりまとめられた」と4回転を選択した。きっちりと成功させ、演技後半のルッツ-トーループの連続3回転着氷につなげた。

77・41点の高得点には驚きの表情を見せ「『結構出たな』と思った」。第1組では同学年の佐藤駿(15=埼玉栄高)が好演技で82・68点を記録していた。「すごいなと思った。超えてやろうと思ったけれど、(出遅れたジュニアグランプリ)ファイナルと一緒のパターンで悔しい」。2本の4回転を組み込む22日のフリーで、ライバルの背中を追う。