女子1回戦に東京勢3校が登場し、明暗を分けた。東京成徳大高は82-57で岐阜商に、明星学園は76-67で湯沢翔北(秋田)に勝利したが、八雲学園は今夏の高校総体ベスト8の精華女(福岡)に64-100で敗れた。

明星学園はNBAウィザーズ八村塁の妹安美菜(あみな、3年)が出場。第1クオーター(Q)途中から約27分コートに立ち、6得点、6リバウンド、3アシストと活躍した。

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NBAワシントンウィザーズ八村塁の妹・安美菜(あみな、3年)を擁する明星学園(東京)が、湯沢翔北(秋田)を76-67で退け、2回戦に進んだ。

出場校アンケートの選手プロフィルに「174センチの身長でありながら、スピードがあり、頼りになるビッグベイビー」と紹介された安美菜。第1Q途中から27分半コートに立つと、チームに勢いをつけた。第1Qではゴール下で待つセンターのオドボ・エンデュランス(3年)へ得点につながるパスを供給。第2Qには自身でも2ゴールを決めて、勝利への足がかりを築いた。合計で6得点、6リバウンド、3アシストの活躍だった。

それでも、安美菜はプレーに納得がいかない様子で「リバウンドを取らなければならないところで取れなかった。ポストでボールをもらった時に逃げてしまうことがあった。今度は大きな相手にも負けないようにする」と修正点を見つけ、その改善を約束した。

ポジションはセンターで、背番号は兄と同じ8番。「兄を尊敬している部分があるので、8番になりたいと思っていた」と照れながらも、安美菜は「苦しい時にディフェンス、リバウンド、ルーズボールを誰よりも頑張って、チームを盛り上げていきたい」と優勝を目指す。

兄が公式アンバサダーを務める本大会で、どこまで勝ち進めるか。2回戦を突破しても、3回戦には高校総体ベスト8の京都精華学園が待ち受けると見られ、厳しい戦いが予想される。

椎名真一コーチ(71)は「(中学1年の時)素人から始めて、今、ようやくバスケをやっている。潜在能力はあるので、頑張ってほしい」とさらなる奮闘に期待していた。