昨夏世界選手権5位で東京五輪代表に内定している三上紗也可(19=米子DC)が、必殺技を解禁した。

予選5本目に「5154B(前宙返り2回半2回ひねりえび型)」にトライ。入水がやや乱れて、ジャッジ7人の評価点は、10点満点で3・5点~6点。56・10点と得点は伸びなかったが、女子では世界でも数人しか使わない難易度3・4点の大技にチャレンジした。

三上は、小4から指導する安田コーチが「第一印象は暴れ馬みたい」と評したパワー型ダイバー。同選手権では高難度の技を連発して、同種目では日本人初の5位入賞、五輪切符を手にしている。メダル圏内まで約40点以上の差があったが、それを埋めるための秘技が「5154B」。失敗のリスクはあるが、完璧に決めれば、破壊力は抜群だ。

現在は、技の精度を高めることに注力している。五輪会場の東京アクアティクスセンターで行われるW杯東京大会(4月21~26日)の出場権はすでに確保。必殺技を磨き上げることが、日本初の五輪メダルへの道でもある。

三上は予選をトップで通過。午後の準決勝にも登場する。