無観客で、日本がまさかの2連敗だ。新型コロナウイルスの影響で地元観客の後押しがない中、日本は世界117位の添田豪(35)、同90位の内山靖崇(27)が立て続けにランク下の相手に敗れ、日本はもう1敗もできない崖っぷちに追い込まれた。勝てば11月のデビス杯本戦に進み、敗れると世界グループ1部に降格する。最終日の7日は、ダブルス1試合、シングルス2試合が行われる。

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選手を奮い立たせる声援も、嘆くため息も、何もなかった。関係者の声だけが響き渡る。ミスが出ると、不気味な沈黙だけが会場を支配した。その異様な雰囲気の中、日本の2選手が足元をすくわれた。ともに相手のサーブに苦しめられ、岩渕聡監督は「明日に向けて考えていきたい」と、何かしらの対策を練る。

ボールボーイは、直接の肌の接触を防ぐためにゴム手袋を着用。タオルを渡す時は、かごを使用した。関係者は朝夜に検温し、報道陣にも入場口で検温が行われた。2日間、完売していたチケットで、約1800万円の売り上げがあるはずだった。

日本の両選手ともに、無観客について「影響はなかった」ことを強調した。しかし無観客だと、余計に人の動きが目立つ。添田からすぐにクレームが入った。会場に漂う経験したことがないムード。のみ込まれたのは、地元日本の方だった。