3月27日、イギリス国内に本拠地を置く計7つのF1チームは、イギリス政府の要請に応じてCOVID-19(新型コロナウイルス)の治療に必要とされる医療用機器の製造に協力して来たことを明らかにした。

イギリスを始め欧米でも感染が拡大しているCOVID-19の治療において、人工呼吸器を初めとした医療機器が必要となり、その製造が急務となっている。F1チームはF1マシン製造のためにこうした精密機器を製造することが可能な設備を持っており、イギリス政府からの求めに応じて7チームで足並みを揃え「プロジェクト・ピットレーン」と命名してこの設計・製造に協力してきた。

このプロジェクトは3月中旬から始まり、すでに2週間で目覚ましい成果を上げているという。

イギリス国内にファクトリーを持つメルセデスAMG、レッドブル、マクラーレン、ルノー、レーシングポイント、ハース、ウイリアムズがこのプロジェクトに参加している。各チームは即時設計、プロトタイプ製造、製品テスト、製造などの分野でF1のノウハウを提供している。

(米家峰起通信員)