バスケットボールのBリーグは8日、オンライン上で19-20シーズンの表彰式を行い、今季限りで現役を引退した折茂武彦(49=北海道)が功労賞に選ばれた。配信チャンネルで生出演した折茂は「引退する年ということもあり、このような名誉ある賞をいただき、すべての方に感謝したい」と笑顔を見せた。

現役を続けられた理由を問われ「北海道に来てからの道のりは大変だったが、本当に助けてもらった。選手としてはピークが過ぎていたかもしれないが、やってこれたのは応援してくれた方々のおかげかも」と語った。

番組では息子の佑飛さんからの手紙が読まれた。「27年間お疲れさまでした。今もなおバスケットボール界をけん引し、北海道の皆様から愛される父親が何よりの誇りであり、自慢です」と始まり、10枚以上にわたるメッセージを聞いた折茂は「寂しい思いをさせていたので、びっくりした。何もできなかったけど立派に成長してくれた」としみじみと語った。

さらに「折茂軍団」と称する絆の深い7選手が登場し、座談会を実施。竹内公(宇都宮)は「(折茂は)羽振りがすごい良くて、オールスターMVPを取って、打ち上げで全部使っていた。外国出身選手が行く店も聞いてお店にお金を持っていった。そういう人だから、みんな軍団に入りたがるんじゃないですかね。他の話もいろいろ台本に書いていたけど、却下されました(笑)」とエピソードを明かした。約20分にわたる座談会を終え「彼らがこれからBリーグを背負っていただきたい」とまとめた。

表彰式は8日から3日間にわたって行われ、初日の8日は得点王などの各タイトル受賞者が表彰された。スチール王のベンドラメ(渋谷)は「天皇杯でも優勝したし、日本代表でも試合に出ることができて楽しい1年だった」と喜びを語った。