バスケットボール女子、Wリーグの新潟BBラビッツで19-20年シーズンに副主将を務めたF北川直美(25)が全国高校総体(インターハイ)と県高校総体の中止によって、活躍の場を失った3年生にエールを送った。

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3年生にとって最後の活躍の場がなくなったことは、残念としか言えないです。私だったら、なかなか気持ちの整理がつかないと思います。バスケの場合は年末にウインターカップ(全国高校選手権)があるので、そこに目標を置く3年生もいると思います。私は個人的にはインターハイの方がウエートが重かったです。インターハイを最後に引退するチームメートもいたし、1年生から3年生まで全員で目指すという雰囲気を大切にしたかった。

高校時代は私にとってバスケに集中するためのターニングポイントでした。母校の東海大三高(現東海大諏訪)は長野県内では抜けた存在でインターハイに出るのは当然と見られていました。その中で日常生活を正しく過ごすことがバスケの向上につながることを学びました。高校時代に培ったものは今のバスケ人生にも影響しています。

この後、ウインターカップを目指す3年生は今まで積み重ねてきたことを存分に発揮してほしいです。公式戦が終わってしまった3年生は今はつらいし、今のことしか考えられないかもしれないけど、前を向いてほしい。高校生活で学んだことに誇りを持って、次のステップを目指してもらいたいです。(新潟アルビレックスBBラビッツ 北川直美)

◆北川直美(きたがわ・なおみ)1994年(平6)5月24日生まれ、長野県出身。東海大三高(長野)から日体大に進学。4年時にユニバーシアード代表候補に選出され、強化合宿に参加。17年に新潟BBラビッツに入団。19-20年の個人成績は14試合出場で1試合平均6・21得点、4・42リバウンド。ポジションはF。173センチ、65キロ。背番号7。