男子テニスで世界112位のダニエル太郎(27=エイブル)が27日、「他のスポーツに負けていられない」と新型コロナウイルスの感染拡大が広がる米国でのツアー再開を前向きにとらえた。

この日は自ら企画した無観客での国内非公式大会「橋本総業チャレンジテニス」に出場。もちろん新型コロナウイルスへの不安はあるが、感染対策をしっかり取った上での開催に賛成する考えだ。「選手はコンペティション(競技)がないと、脳みそが怠けていっちゃう」と独特の太郎節で、ツアー再開を歓迎した。

ただ、先日、世界王者ジョコビッチ(セルビア)が主催し、そのジョコビッチを含む感染者が続出した「アドリア・ツアー」には「1番、最悪!」と一刀両断。自粛中にも「買い物で店に行くと、人にかすっちゃうから気をつけた」と細心の注意を払っていたという。

「ツアー再開はまだ早い」と感じている内山靖崇らとは異なったスタンスだ。しかし、それもこの状況で、どうやってスポーツに向き合うかダニエルなりに考えて出した答えで、その心意気が今大会の実現につながった。