バレーボールのVリーグと集英社が、週刊少年ジャンプで連載された人気漫画「ハイキュー!!」の完結記念コラボイベントを行った。男子1部の全10チームから選抜された選手が、原作に登場する「シュヴァイデンアドラーズ」と「MSBYブラックジャッカル」に分かれてリモートマッチ(3セットマッチ)を実施。作中に登場したユニホームを着て、漫画さながらの熱戦を繰り広げた。

『ハイキュー!!』の聖地カメイアリーナ仙台で、漫画に登場したチーム同士が戦う夢が現実になった。現役Vリーガーが、フルセットにもつれる好ゲームを披露。アドラーズは池田幸太(VC長野)や兒玉康成(パナソニック)、迫田郭志(FC東京)らが得点を重ね、25-20で1セット目を先取した。

2セット目は、ブラックジャッカルが奪い返した。「リアル小さな巨人」の異名を持つ喜入祥充(サントリー)が、主人公日向翔陽をほうふつとさせるプレーで攻撃をけん引。174センチと小柄ながら、最高到達点337センチのジャンプ力で得点を量産した。最後は地元宮城県出身の松林憲太郎(サントリー)が決め、22-25で奪取。

最終セットは中盤まで拮抗(きっこう)していたが、アドラーズが抜けだし勝利を収めた。試合後のインタビューで池田は「愛読している漫画のイベントに参加できてよかった」と喜んでいた。

【平山連】