「新ビーチの妖精」として人気の坂口佳穂(マイナビ/KBSC)が19日、ペアを組む村上礼華(ダイキアクシス)と千葉・稲毛海浜公園で開かれた千葉市長杯の女子の部に出場した。準々決勝でこの日優勝した石井、村上組に敗れた。

試合後、久々に観客を迎えての実戦機会に、2人の顔もほころび、笑みがこぼれた。坂口は「1セットしかないので普段と違う緊張感でしたが、作戦通りできた部分も多かったです」。村上は「練習で取り組めている課題ができていた」と収穫を語った。

2人を喜ばせたのは、6月に開設したファンクラブの会員が会場に駆けつけてくれたことだった。試合中に声援を送られ、勇気づけられたという。試合後には差し入れを受け取るなど、交流を楽しんでいた。

ビーチバレーボール界において、現役選手によるファンクラブ開設は珍しいという。「誰よりも強く、可愛く。」をコンセプトに置く2人は、自分たちを知ってもらい、競技の魅力を伝えたいと挑戦した。ファンクラブの有料会員になれば、試合速報や2人の動画や写真が見られる特典があり、評判も上々という。

唯一の悩みは、会員層の偏りだ。現会員は全員男性という。2人は「女性にも見てもらえるにはどうすればよいか、考え中です」とアイデア探しに躍起だ。【平山連】