女性問題で揺れる競泳男子の瀬戸大也(26)が、日本水連の事情聴取を受けることになった。日本水連は6日、オンラインで常務理事会を開催。瀬戸に対して、来週にも倫理委員会による事情聴取を行って処分を検討することを決めた。倫理委員長も兼ねる坂元専務理事は「何らかのもの(処分)はないといけない。世間に対して申し訳ない。本人に話を聞く」とした。

坂元専務理事は、処分の具体例について「厳重注意」や「1~2カ月の日本代表活動停止」などを挙げた。一方で東京五輪代表の内定については「(瀬戸の行為は)法に触れていない。そこは大きな判断基準。(同連盟の)顧問弁護士と相談したが、他の事例を調べた上で(女性問題は)代表を剥奪する理由としては希薄とのこと。(世界選手権金メダルで)瀬戸選手自身がとった権利。(同連盟が代表を)剥奪することは違うと思います」と話した。

この日は瀬戸から申し出た競泳日本代表主将の辞退を了承。瀬戸がエントリーしていた日本短水路選手権(17、18日)の辞退届を出したことでこれも受理した。瀬戸は現在、無所属。海外の大会は出場できるが、国内で日本水連の主催試合には出られない。坂元専務理事は「どこか(のチームに)に入れてもらうなりして(所属の)登録しないといけない」。日本水連は「一連の行為は水泳トップ選手として大変に遺憾であるとともにご家族はもとより多くの水泳ファンの皆様、関係者の皆様の信頼を裏切った責任は大変に重いと考えております」とコメントを発表した。【益田一弘】