年末年始にかけて、サッカーやラグビーなどの高校スポーツ全国大会が各地で開催される。日刊スポーツ東北版では、競技別に東北の代表校を全チーム紹介します。第1弾は「冬に輝く」バスケットボールです。全国高校バスケットボール選手権が12月23~29日、東京体育館などで開催される。

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盛岡南は4大会ぶり、岩手県勢最多13度目の冬舞台に挑む。県決勝では、昨年の準決勝と1月の県新人決勝リーグで敗れていた一関工に雪辱。79-74で競り勝ち、4連覇を阻止した。

攻守一体の全員攻撃、全員守備で勝ち上がった。新チーム移行の昨秋からレギュラー全員が残る。チーム最長身186センチのセンター小岩慧祐(3年)ら先発5人の平均身長は180・6センチ。同校OBで現役時、biリーグ時代の大阪(現B1大阪)でプレー経験のある斉藤資(たすく)監督(37)は「ボールさえ支配すれば優位に立てる」と、リバウンドからのトランジション(攻守の切り替え)で高さ不足を補う。

夏場は地元プロのB3岩手と2度の練習試合をこなし、他校の留学生を想定した外国人選手相手にフィジカルも鍛えた。県決勝では佐藤歩(3年)の5本をトップに、計9本の3点シュートも決めた。川原央也主将(3年)は「上背がない分、リバウンドは1人が2、3回は跳ぶ。オールラウンドにみんなで動いて、ベスト8を目指したい」と、全国コートに気持ちを高めた。【佐々木雄高】