ヴォレアス北海道がつくばユナイテッドを3-0のストレートで下し、開幕4連勝を決めた。10月24日のヴィアティン三重との開幕戦(3○1)以来3試合ぶりに出場した元日本代表主将の越川優(36)が12得点を挙げて勝利に貢献。今季新加入でゲーム主将を務めたベテランは「会場に足を運んでくれる観客のために勝つことが使命。応援があっての勝利です」と集まった426人のファンを沸かせた。

2-0で迎えた第3セット。相手に4度セットポイントを握られながらも、同点に追い付いて越川のブロックとスパイクの連続得点で勝利を決めた。試合後には開幕前に右足首を負傷した古田史郎主将(32)のユニホームとともにコートで記念撮影。「どんなメンバーがベンチに入っても16人で戦っている。気持ちは変わらない」。越川の言葉はチーム全員の思いだ。

今季はコロナ禍で1部との入れ替え戦が消滅した昨季の悔しさを晴らそうと臨む。兵庫デルフィーノを3-0で下した前日7日から先発6人中5人を入れ替えた。就任4年目のエド・クライン監督(39)は「優勝を目指す上でどのメンバーを使っても勝てるチームをつくらないといけない」。故障者を想定した上で、チームマネジメントを図る。

15日長野ガロンズとの次戦から22日まで道外3連戦が控える。12月の復帰を目指す古田は不在だが、越川は「史郎が帰ってきたら彼らしいプレーをしてくれると思う。あせらずに戻ってきて欲しい」。大黒柱の不在をチーム全体の底上げにつなげていく。【浅水友輝】