年末年始にかけて、サッカーやラグビーなどの高校スポーツ全国大会が各地で開催される。日刊スポーツ東北版では、競技別に東北の代表校を全チーム紹介します。第1弾は「冬に輝く」バスケットボールです。全国高校バスケットボール選手権が12月23~29日、東京体育館などで開催される。

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山形中央は昨年の全国選手権初出場初勝利に続く2年連続出場で、まずは2勝以上を視野に入れる。チームの要は同選手権1回戦で奈良文化から33得点を挙げた島村きらら主将(3年)だ。スピードと正確なシュート力を武器とし、県予選決勝では18年まで県29連覇した山形商から両チーム最多の30得点を挙げた。

約30年間、バスケットボールを指導する茂木卓矢監督(54)は「僕だけでなく周りの先生も見たことがないと言うくらいの選手。得点力や感性がこれほどすごい選手は見たことがない」と高いセンスを評価。木村美瑠(3年)も「どんな時でもシュートを決めてくれる。きららは私だけでなく、みんなから頼られるキャプテンです」と大きな信頼を寄せる。

昨年は身長170センチ台の選手が1人だけだったが、同170センチ台後半の1年生4人が入部。高さが加わり、島村主将は「インサイドが強くなってボールを入れる機会は増えた。内と外の連係を生かした展開ができるようになった」とチームの成長を実感する。全国的にも私学の出場が多い中で1勝をもぎ取れれば、快進撃を予感させる爆発力は持っている。