ラグビー、トップリーグ(TL)のNTTドコモが14日、今季初戦となるプレシーズンマッチの清水建設戦(ドコモ大阪南港グラウンド)に臨んだ。

試合は30分×3で行われ34-19(5-0、17-0、12-19)で勝利。トップチャレンジリーグ(TL2部相当)の相手に流れを手渡す場面もあったが、南アフリカで年間最優秀コーチ賞を3度受賞したヨハン・アッカーマン新ヘッドコーチ(HC、50)は「初戦としては満足。全選手を(試合の)プレッシャーの中で見ることができた。ベースラインができた」と前向きに振り返った。

19年W杯南アフリカ代表WTBマピンピ、同W杯日本代表フランカーのファンデルバルトらが出場した1本目は、ターンオーバーから有効な攻撃につなげることができなかった。アッカーマンHCは「チャンスメークはできたが、フィニッシュまではいかなかった。ボールを簡単に扱いすぎた部分もあった。ターンオーバー後に何を仕掛ければいいのかという点や、スクラムが修正点になる」と冷静な口調で評価を下した。

新型コロナウイルスの影響で打ちきりとなった20年シーズンは1勝5敗。21年1月16日の日野戦(大阪・花園ラグビー場)で開幕するTLでは「トップ8」を目標に掲げる。収穫と課題を、残り2カ月の準備期間に生かす。【松本航】