慶大が再起のシーズンを5戦全勝で終えた。関東1部下位リーグBIG8の1位として、北日本代表の北海学園大と対戦。開始から実力の違いを見せて圧倒して、ランで5、パスで6と合計11TDを奪った。守っては1度ゴール前に攻め込まれたがインターセプトし、最後まで得点を許さずに完封。76-0で完勝した。

55ヤードのTDランをマークしたRB村上(慶大2年)がMVP、WR佐藤(北海学園大3年)がMIPに選ばれた。

慶大は昨季不祥事でリーグ戦を途中で棄権し、今季は初めてBIG8に降格となった。銀行を退職して就任した前田監督の下で再出発。リーグ戦では地力の違いを見せて、危なげなく4戦全勝で1位となった。この一戦も格の違いを発揮しての圧勝で、全勝という目標を達成した。今季は入替戦も昇格、降格もないため、TOP8復帰は22年以降となる。

ホワイトボウル2020は今季に限って開催された。全日本大学選手権東日本代表決定戦では、北海道と東北両地区代表によるパインボウル勝者の北日本代表が、関東代表と対戦してきた。今季は選手権自体が中止となり、両地区連盟の強い要望で実施となった。北海学園大は11月のバインボウルで、北海道勢として13年ぶりで東北勢の東北大に勝利も、関東との実力差は明らかだった。