バドミントン日本代表の朴柱奉監督(56)26日、東京都内で取材に応じ、遠征先のマレーシアでの事故から復帰した桃田賢斗(26=NTT東日本)にスピード面の向上を求めた。

全日本総合選手権が行われている町田市内の会場で、この日の桃田の準決勝前に会見。前日の準々決勝で先取された第1セットは「オーバーゆっくり」だったと表現し、「(対戦相手が)もう少し高いレベルになると、スピードがないといけない」。準決勝や決勝に臨むうえで、さらに状態が上がることを期待した。その後、桃田は準決勝を2-0で制した。

練習や合宿などで、夏頃から定期的に桃田のコンディションを確認してきたという朴監督。「練習では事故前と変わらず、良いパフォーマンスが出来ていた。今回の試合よりも合宿のほうが良かった。久しぶりの試合でプレッシャーもあると思う」と分析した。

来年1月中旬のタイ・オープンには、桃田を含めた日本選手団が出場を予定している。朴監督は「全日本総合での試合が、タイでの国際試合に向けていい経験になると思う」と話した。

日本協会はこの日、朴監督との契約を25年3月まで延長することを発表。24年パリ・オリンピック(五輪)でも日本代表を率いることになった名将は、「いまはまず、東京五輪に向けてメダルを取りたいという気持ちが1番」と述べた。