08年北京五輪カヌー女子スラローム代表で、当時日本勢最高となる4位入賞を果たした竹下百合子さん(32)が、結婚したことが5日、分かった。お相手はカヌー男子元日本代表の吉田拓さん(32)で、昨年12月30日に東京都青梅市に婚姻届を提出した。

吉田拓さんによると、交際期間は3年半以上。お互いにジュニア世代から活躍してきた中で、「中学や高校のときから好きだった」という百合子さんへの思いを実らせた。「これまでは選手としてお互いに助け合い、高め合ってきた。夫婦としてもそういう存在で、励まし合っていければ」と幸せそうだった。

両者とも19年を最後にカヌー競技の第一線から退いた。百合子さんは所属先だったキッコーマンで社業に専念。拓さんは昨年にジュニア選手を発掘、育成する「カヌースラロームアカデミー」を立ち上げ、百合子さんの協力を得ながら将来の五輪選手を育てている。

◆竹下百合子(たけした・ゆりこ)1988年(昭和63)11月23日東京都生まれ。父の影響で小2からカヌーを始め、桜華女学院高2年だった05年に日本選手権を優勝。早大スポーツ科学部2年のときに出場した08年北京五輪で4位となり、日本人24年ぶりの入賞を果たした。11年4月にキッコーマンに入社し、同社所属選手として活動。19年末に競技生活を終え、現在は社業に従事する。

◆吉田拓(よしだ・たく)1988年(昭和63)9月15日生まれ、京都府木津川市出身。駿河台大時代の09年日本選手権を初優勝。日本代表として活躍し、19年にカヌー競技の第一線から退く。現在は東京五輪会場のカヌースラロームセンターに勤務しつつ後進を指導。U23日本代表コーチなども務める。非五輪競技のレースラフティングでは現役で日本代表。