全国大学ラグビー選手権で初優勝を目指す天理大(関西1位)が異例の「集中モード」に入る。11日に東京・国立競技場で臨む早大(関東対抗戦2位)との決勝に向け、6日は奈良・天理市内で練習を公開。勝敗の鍵を握る防御の確認などを行った。早大に14-52で敗れた前回準決勝も先発したCTB市川敬太(4年)は「リベンジするために一からやってきた。今年は日本一しかない」と誓った。

練習は7日から非公開。普段は試合前日も取材に応じるが、小松節夫監督(57)は「集中して、早稲田に挑戦したい気持ちが強い」と説明した。2季前は準決勝で9連覇中だった帝京大に勝利。周囲の評価が高まる中、決勝で明大に17-22で屈した。今回も準決勝で明大を41-15と圧倒し、小松監督は「『天理いけるんじゃないか』という空気がある。それに惑わされず、どうやったら勝てるかを突き詰めたい」。挑戦者は静かに牙を研ぐ。【松本航】