日本のエースで、世界41位の錦織圭（31＝日清食品）が、右ひじのけがから昨年9月に復帰後、初めて1大会で3勝を上げた。初対戦となった同59位のベデネ（スロベニア）に6－4、6－4で勝ちベスト8に進出。「いいテニスができていてハッピー。もっと良くなるといい」。準々決勝では同81位のハリス（南アフリカ）－同33位のクライノビッチ（セルビア）の勝者と対戦する。

錦織は第1セット、自分のサーブでポイントを落としたのは何と1点だけ。第1サーブが入った12回すべてポイントを奪い、最初の相手のサービスゲームを破ると、楽々と自分のサービスゲームをキープ。第1セットを先取した。

第2セットに入ると、「相手が良くなって、すごくタフだった」と、相手の攻撃に危ない場面もあった。しかし、4オールから相手のサービスゲームを破り、1度も自分のサービスゲームを落とさず。3度目のマッチポイントでバックを決めると、ストレートで締めくくった。

1大会で3勝を上げたのは、19年7月のウィンブルドンで8強に進出して以来だ。先週は1回戦負けだったが、これで3月7日に幕を閉じたロッテルダムに続く今季2度目のベスト8だ。確実に、錦織の復調が1歩ずつ進んでいる。

 

◆ドバイ選手権は、3月14～20日、WOWOWオンデマンドで配信中。