3月28日、F1開幕戦バーレーンGP決勝が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝した。角田裕毅はスタートで出遅れたものの、9位まで挽回してフィニッシュしデビュー戦で入賞、2ポイント獲得を果たした。

ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はレースをリードしたが、メルセデスAMG勢が先にピットインを仕掛けて逆転。フェルスタッペンは2回目のタイヤ交換を遅らせて1周フレッシュなタイヤで終盤に猛攻を仕掛け、残り4周でいったんはオーバーテークに成功したものの、コース外を走行したためポジションを戻す。そこから再度追い抜きのチャンスは訪れず、ハミルトンが0・745秒差でトップを死守して開幕戦を勝利で飾った。

「プッシュしすぎないようにして、最後にマックスが追い付いてきてからに備えたんだ。なんとか彼を抑え込むことができて良かったよ」

フェルスタッペンは不満げな様子ながら「もちろん残念だけど、彼らと戦えたことはポジティブな要素。このようなかたちでシーズンをスタートできて良かった」と口を真横に結んだ。

角田は1周目の攻防で16位まで後退したものの、粘り強く追いかけて中団勢を抜いてポジションを上げ、最終ラップにアストンマーティンのランス・ストロールを抜いて9位に浮上してみせた。フォーメーションラップで電源が落ちピットスタートを強いられたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は5位まで挽回、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは4周目の攻防で前走車と接触してフロントウイングを壊し、ノーズを交換して走行を続けたもののマシンのダメージのためペースが上がらずリタイアとなった。(米家峰起通信員)