女子ダブルス決勝は、青森山田の大沢陽奈(2年)石川心菜(1年)ペアがストレートで倉敷中央(岡山)の中原鈴(2年)吉川天乃(1年)を下し、同校勢として2大会連続7度目の同種目制覇を決めた。小学生の頃から同じ道を歩んできた仲良しペアは、初戦から1ゲーム(G)も落とさない5戦連続のストレート勝ちで団体戦3位に甘んじた悔しさを晴らした。

青森山田のエース大沢と次期エース石川が高校初タイトルを獲得した。緩急とコーナーを突くコンビネーションで、第1Gは1度もリードを許さずに先取。第2Gは終盤まで競り合ったが、17点目で勝ち越して逃げ切った。別ゾーンの準決勝で遠藤心夏(ここな)小笠原未結の1年生ペアが敗れた相手に雪辱した。大沢は「(決勝で)同校対決が目標でしたが、自分だけが2年生なので後輩の分まで頑張ろうと思った」と主将の務めを果たした。

シングルス専門だった石川とは昨秋からペアを組む。だが団体戦では戦略上、別ペアを組み、同ペアだったのは1度だけ。大沢は準決勝で敗れた団体戦を含め、ダブルス9戦無敗で大会を終えた。基本的には前衛の大沢が拾って揺さぶり、後衛の石川がスマッシュを決める得点パターン。同じともに西東京市生まれで、石川は「小学生の時から一緒に練習してきた先輩なので安心感があった」。大沢も「ずっと一緒なので(学年の)壁はなく何でも言える」と互いに信頼する。

藤田真人監督(42)も「レシーブ力のあるペアなので多少攻められても大丈夫と思っていた」と勝利を確信していた。夏の全国高校総体では同種目2冠を狙う。大沢と石川は「もっとパワーとスピードをつけて団体戦とシングルスも取りたい」と口をそろえた。【佐々木雄高】