新潟アルビレックスBBは連敗を5で止めた。レバンガ北海道を81-73で破り、3月3日の秋田ノーザンハピネッツ戦(73○53)以来のホーム戦白星を挙げた。地元長岡市出身のSG佐藤公威(36)が今季自己最多の12得点。3週間ぶりの実戦で気を吐いた。

ベテランがチームを乗せた。67-65の第4クオーター(Q)、この日自身3本目の3点シュートで追い上げる北海道を突き放す。前半も第1Qにチーム初得点を3点シュートで挙げ、第2Qには得意のドライブからのレイアップ。ファウルももらって3点プレー。前半で9点をマークした。

「早く試合がしたかった」と佐藤。試合は3月24日の千葉ジェッツ戦以来。千葉に新型コロナウイルス陽性者が出た影響で2週間の活動自粛。7日に練習を再開したばかりだった。自宅での個人練習に、Zoomを使って全員でトレーニングをするのが精いっぱい。その分、試合への意欲は高まっていた。「ホームのお客さんの前で勝ちたい」。そんなチームの思いを佐藤が体現した。

活動自粛期間中に小菅学社長(47)のパワハラ問題が発覚。「ネガティブな雰囲気を払拭(ふっしょく)したかった」。PG五十嵐圭(40)が言うように全員が試合に集中し、連敗止めた。【斎藤慎一郎】