開演を前に、今大会の競技日程を終えた男子の羽生結弦(26=ANA)が報道陣の合同オンライン取材に応じた。

-来季はフリーの「天と地と」の継続を明言していたが、ショートプログラム(SP)はピアノ曲に戻すのか

えっと、率直に言うと、考え中です。ピアノ曲に戻したいとか、そういうことだけじゃなくて。やはり今のプログラム(ロックナンバー『レット・ミー・エンターテイン・ユー』)は、今の状況だからこそ生きると自分の中で思っている。

状況だから生きる、というか、こういう中だからこそ今のプログラムをやりたいという風に思ったものなので。この状況がどうなっていくか、または、自分自身の気持ちがどういう風に変化していくか。また、スケートをやる上で何を表現したいか、を考えながら選んでいきたいと思っています。

-4回転半は体に負担が掛かる。カナダに戻れない中で、どうケアしていくか

まあ、とりあえずセルフケアを徹底してやっていって。いろいろ力をくれる方はいっぱいいますし。情報はネット上にも、いろいろ転がってはいますし。自分自身、いろんな知識とかも蓄えて最大限、ケアしていきたいと思います。

-今季は、暗い世相を少しでも「明るくしたい」と。来季には、どのような思いで臨むか

来シーズンは来シーズンでしか分からないですね。どうしようもないところはあるんですけど。その時はその時で考えます。

-その時、は取材機会をお願いします!

ふふふ。でも、そうですね。また自分のコメントが欲しいと言われた時には、頑張って頭からいろんな言葉をひねり出して、出したいと思いますし。それが何か…。まあでも僕は言葉のプロじゃなくて、どちらかと言うと、スケートで表現したいので。できればスケートで表現できる道が取れればなと思います。【木下淳】