15年ラグビーワールドカップ(W杯)などで活躍し、今季限りでの現役引退を表明していたFBの五郎丸歩(35)が24日、競技生活に幕を下ろした。所属するヤマハ発動機(白組6位)がこの日、東京・江戸川区陸上競技場で行われたトップリーグ(TL)のプレーオフトーナメント2回戦でクボタ(紅組3位)に12-46で敗戦。一発勝負のため、チームの敗北に伴いラスト試合となった。

五郎丸は10日のパナソニック戦で右脚肉離れを起こした影響で、スタンドのチーム席で試合を見守った。終了後にはグラウンドに下りて、涙する仲間らに握手や抱擁を交わし健闘をたたえた。

ピッチに立つことなく現役引退を迎えた日本ラグビー界のスターは「長い間ラグビーをやってきて、1つの終わりを迎えた。悔しさをグラウンドで晴らせないが、(人生の)セカンドステージの大きなモチベーションとして頑張っていきたい」と語った。後日、記者会見を行う予定。

◆五郎丸歩(ごろうまる・あゆむ)1986年(昭61)3月1日、福岡市生まれ。3歳でラグビーを始め、小学4~6年はサッカーでも活躍。佐賀工高では3年連続で花園出場、早大では大学選手権を3度制した。15年W杯後は海外挑戦し、スーパーラグビーのレッズなどに所属。愛称はゴロウ。家族は妻と2男。185センチ、100キロ。血液型B。