B1新潟アルビレックスBBは9日、小菅学社長兼GM(47)の社長辞任と、GM解任を発表した。7日の取締役会で決定した。社長は日野明人会長(59)が当面の間、兼任する。またGM職を廃止し、下部組織とトップチーム強化を統括する強化本部を新設し、小菅氏の強化本部長に就任も併せて発表した。

小菅氏は1月30、31日に福田将吾監督(37)へのパワハラ行為により、4月2日にBリーグから制裁を受けた。同日、クラブからは無期限謹慎処分が下された。その後、クラブが第三者による社内の独自調査を実施。小菅氏の社内のコンプライアンス違反が認められた。

今回の不祥事をクラブは「社長とGMを兼任していた小菅氏への権力集中が要因の1つ」と判断。今後のトップチームの強化、選手獲得等は合議制によって行うことを決定。メンバーは取締役のNSGグループの池田祥護代表、日野会長、小菅氏、強化本部内でトップチーム強化を担当する強化部長、トップチーム監督の5人。

クラブが小菅氏に独自に科していた謹慎処分は11日付で解かれる。10日でシーズン全日程が終了し、来季のチーム編成を急がなければならない事情もあるため。

またクラブは外部に匿名可能な通報窓口を設けるなど再発防止策を策定、発表するとした。1月31日以後、チームを離れている福田監督に関しては「復帰するか、しないかを含めて話し合いを継続中」(クラブ関係者)と話した。