ラグビーのトップリーグ(TL)2連覇がついえた神戸製鋼の19年W杯ニュージーランド(NZ)代表ロック、ブロディ・レタリック(29)は、今季限りでの退団が決定的であることが9日、分かった。

身長204センチの世界的スターは今季全9戦に先発。この日、プレーオフトーナメント準々決勝(静岡スタジアム)でクボタに21-23で敗れた。取材対応なしも、19年の来日時には「(2年契約終了後)1度NZに帰り、23年W杯(フランス大会)に参加したい」と話していた。

チームは18年にTL優勝を飾り、新型コロナウイルスの影響で打ち切りとなった昨季も6戦全勝。だが元NZ代表SOカーターらが退団した今季は、苦しい戦いが続いた。3月14日の第4節リコー戦は20-19と辛勝。19年W杯日本代表FB山中は「神戸に対してみんな研究している」と変化を口にしていた。

この日もクボタの防御を元日本代表SH日和佐が「予想以上に激しいプレッシャーだった」と評し「ここにいるメンバーで試合をするのが、今日で最後になってしまった」と悔やんだ。22年1月には新リーグが開幕予定。「絶対王者」に必要なピースを埋めるオフになる。