東京オリンピック(五輪)の競泳100メートルバタフライ代表、水沼尚輝(24=新潟医療福祉大職員)が26日、新潟医療福祉大でオリンピック報告会を開いた。100メートルバタフライは準決勝に進出も、51秒46(全体10位)で決勝進出を逃した。第3泳者を担った400メートルメドレーリレーは決勝6位。タイムの3分29秒91は日本新、アジア新記録だった。「世界の壁は高かった。次のパリ(五輪=24年)に向けていい経験になった」と3年後を狙う覚悟を見せた。

同大の管理棟に入る水沼を待ち受けていた幼稚園児たちから手製の金メダルをプレゼントされた。笑顔で首から下げた水沼は「パリでは本物のメダルを掛けたい」と誓った。冬季に初の高地トレーニングを取り入れる予定を明かした東京五輪日本代表コーチでもあった下山好充監督(50)は「地方大学でもやれることを示したい」と意気込んでいた。【涌井幹雄】