日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(64)が30日、国際オリンピック委員会(IOC)前会長・ジャック・ロゲ氏の死去について、コメントを発表した。

「心より哀悼の意を表します。オリンピックに3度出場したオリンピアンとして、スポーツを心から愛し、ドーピングを許さない強い姿勢、また、若者のスポーツ参加へのアプローチとしてユースオリンピックを創設、国連との協働の重視など、スポーツの健全な発展とオリンピック・ムーブメント推進、スポーツの枠を超えた連携体制構築のために多大なる貢献をされました。特に若者へのアプローチは、東京2020大会における次世代の若手アスリートの活躍につながる下地を作ったと言っても過言ではありません。スポーツの力を信じ、惜しみない貢献をされたロゲ前会長の意思を、オリンピックファミリーの一員として、多くの方とともにつないでまいります」とした。

ロゲ氏は、13年のIOC総会で「トーキョー」の言葉とともに20年五輪・パラリピックの東京開催決定を発表した。同年に退任して、次の会長にはトーマス・バッハ氏が就任している。